あじこらぼ × SNDJ プロのためのアミノ酸実践講座
第3回 免疫とアミノ酸(シスチン・テアニン)
5. まとめ「免疫力をアミノ酸で上げるには?」
鈴木 志保子 先生(一般社団法人日本スポーツ栄養協会 理事長)
梶原 賢太(味の素株式会社アミノサイエンス事業本部)
梶原 賢太(味の素株式会社アミノサイエンス事業本部)
2025年01月24日
※この記事の内容は公開当時の情報です
2023年2月からスタートした「あじこらぼ」(味の素株式会社)と一般社団法人日本スポーツ栄養協会(SNDJ)による「プロのためのアミノ酸実践講座」。その第3回が2023年12月15日にオンラインで開催されました。第3回のテーマは「免疫とアミノ酸(シスチン・テアニン)」。新型コロナウイルス禍を経てインフルエンザが毎年流行する昨今は、免疫に対する人々の認識も高まっています。こんな時代だからこそ、免疫について考えるこのセミナーの模様をレビュー記事としてお届けします。
全5回の連載の第5回は、鈴木志保子先生、梶原賢太氏によるトークセッション「まとめ『免疫力をアミノ酸で上げるには?』」です。
演者:鈴木 志保子 先生(一般社団法人日本スポーツ栄養協会 理事長)、梶原 賢太(味の素株式会社アミノサイエンス事業本部)
初出:あじこらぼ × SNDJ プロのためのアミノ酸実践講座 第3回 免疫とアミノ酸(シスチン・テアニン)
開催日・場所:2023年12月15日/オンライン
初出:あじこらぼ × SNDJ プロのためのアミノ酸実践講座 第3回 免疫とアミノ酸(シスチン・テアニン)
開催日・場所:2023年12月15日/オンライン
まとめ「免疫力をアミノ酸で上げるには?」
鈴木先生 最後に今日お話いただいたことを振り返ってみます。
免疫力のためには、まず体を健康に保つということでしたね。それには第一に睡眠が大切と。
梶原氏 睡眠は体を元に修復するために必要ですし、ストレスの解消にもなります。しっかり寝られているということは、免疫力の維持に一番大事かもしれません。
鈴木先生 続いて運動ということでした。ただし運動は強度が強すぎると逆に免疫が落ちるということですね。
梶原氏 そうですね。ただ、それはアスリートの場合で、われわれのような非アスリートは、むしろ運動をしたほうがよいだろうと思います。
鈴木先生 そうですね。適度な運動はしたほうがいいです。
梶原氏 適度な運動して、体の循環を高めて、かつ体温も高めることができるような、そんな生活スタイルができたら理想的だと思います。
それから笑って過ごすことの大切さもお話しさせていただきました。
鈴木先生 笑いが自然に起きる職場がいいですね。それから食事の話もしていただきました。食事をおいしくいただけたら、それだけで笑顔になれるのではないでしょうか。
ただ、栄養バランスを整えるというのは、少し難しいかもしれません。
梶原氏 そうですね。必要な特定の栄養素だけが含まれているという食品はありませんから。ふだん、バランスがうまくとれていないなと思ったら、サプリメントを活用するのも必要だと思います。
鈴木先生 よく、「忙しくてバランスのことは考えていられない」という人がいます。しかしそれは、その人の頭がそれで仕方ないと言っているだけで、その人の体はと言えば、きっと困っているはずです。頭が優勢だと、自分の体を悪いように変えていってしまうのかもしれません。
梶原先生、最後にセミナー参加者のみなさんに伝えたいメッセージなどをお願いします。
梶原氏 今日は「免疫とアミノ酸」ということで食事・栄養にフォーカスしましたが、免疫にとっての基本はやはり体が健康であることです。そのうえで、しっかりバランスよく食べ、ストレスが強いと感じるような状況ではサプリメントを利用するなど、食事について気を付けていただき、その一つとして本日ご紹介したアミノ酸も活用いただけたらと思います。
鈴木先生 私たちは、忙しいからとか、面倒だからといって食事をないがしろにしがちですが、その結果として自分の頭に殺されないために、きちんと食事を摂る必要があります。免疫のためにも生きていくためにも食事が大切です。体が要求しているものを美味しくいただくことを、当協会も推進していきたいと思います。
梶原先生、本日はありがとうございました。
このシリーズは全5回でお届けいたします。