『Ajico Report Vol.14』(2026年4月発行)より
【事例1】製菓専門学校 栄養学の授業での活用
河原外語観光・製菓専門学校 パティシエ・ブランジェ科で栄養学を担当されている堀江優子先生は、日本栄養士会雑誌に掲載された「あじこらぼ」サイトの記事を通じて「5基本味体験キット」に出会いました。
「未来のパティシエを目指す学生たちにとって、味の基礎を学ぶ絶好の機会になるのではないか?」。そう感じた堀江先生はクラス担任の森先生に提案し、授業に導入することが決まりました。専門学校生たちに、商品開発の基礎となる“おいしさ”とは何か? 味にはどのような意味があるのか? といった必要な知識を身につけてもらうための授業内容が組み立てられました。
先生方の感想

堀江 優子 先生
(非常勤講師)
体験しながら学べるので分かりやすく、座学と組み合わせることで、味覚に対する理解がより深まりました。食に関心の強い学生たちなので、5味をかけ合わせたり、手持ちの食材に加えたりして、発展的で主体的な学びにつながったのが良かったです。

クラス担任の森先生
このような5つの基本味体験はとてもおもしろく、今後の製菓・製パン授業に対する取り組む姿勢に変化があると思います。パティシエだけでなく、調理の学校でも味覚体験ができると、とてもよい学びになります。
学生の皆さんより
塩味とうま味が似ていて迷いました。普段の実習や、お菓子に組み合わせて考えることを意識していきたいです。最後にうま味調味料を入れるだけでこんなに味が変わるんだなあと感動しました。これからも使っていきたいと思います。
お茶の苦味などの感じ方は、人によって違いがあることが分かりました。そしてうま味は単体だとあまりおいしくなかったです。このことから、味は組み合わせ次第で変わってくるということが分かりました。
これから料理の際は、味の組み合わせを意識したいと思います。【事例2】中学校における総合的な学習での活用
お茶の水女子大学附属中学校の有友愛子先生に、担当されている総合的な学習「自主研究ゼミ(探究の基礎講座)」において、「5基本味体験キット」と「あじこらぼ」教材を活用いただきました。ゼミのテーマは「最高のオリジナルジュースを開発しよう」です。
ジュースづくりに進む前の導入として、味の基本を学ぶために活用され、生徒は味の感じ方やその役割について体験的に理解しました。その後、各グループが開発したジュースを試飲・評価し合い、意見交換を行うなど、探究的な学びへと発展するカリキュラムとなりました。
先生方の感想

お茶の水女子大学附属中学校家庭科教諭 有友 愛子 先生
おいしさには、味のバランス・調和も大切で、そのベースとなる5基本味を体験できる機会は貴重です。
最高のオリジナルジュースを開発する過程を通して、前段階として取り組んだ体験で学んだ5基本味それぞれの役割や特徴、味と香りの関係性について生徒自身が実感を持って理解につなげていく様子が見られました。味メーターを使って、人それぞれ好みが違うことに気付くことも大事にしています。
生徒の皆さんより
「5つの基本味」体験では、それだけを飲んでもまったくおいしくなかったのに、料理や食材に加わることでそれらの良さを生かしておいしくなるのだと分かりました。 また、その後に試食したグミとジュースについても、塩味やうま味が含まれていないかなど、普段意識しない基本味をフル活用して考えられました。
今後は様々なものを基本味で考えることができると思います。そうすることで、食材のよさがより理解できるのではないかと思いました。『Ajico Report Vol. 14』のPDFダウンロードはこちら!
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