※この記事の内容は公開当時の情報です
味の素グループは「おいしく食べて健康づくり」という志をもって創業し、100年以上の歴史を重ねてきました。これまで長年にわたる研究で培った知見を活かし、「うま味」やその生理機能に関する食育プログラムを開発してきました。現在は「食と健康の課題解決」という新たなビジョンのもと、“これから”を担う子どもたちにフィットする食育プログラムを開発しています。
このたび、様々なスタイルの学びを提供する株式会社Gakken、食育授業のエキスパートであり、文部科学省の食育に関する有識者委員としても活躍する、武庫川女子大学の藤本勇二先生、尼崎市立上坂部小学校6年生の先生方と共に、新たな味覚教育プログラムの試行に取り組みました。まだ未完成のプログラムではありますが、どの学校でも手軽に実施できる方法を模索中ですので、その内容をご紹介させて頂きます。
『Ajico Report Vol.5』(2024年3月発行)より
味覚体験プログラムのご紹介
終了後、先生方よりレビューとプログラム改良のためのアイデアを頂きました。
6年生担任の竹内先生、濱野先生、長谷田先生
- 言葉で伝えあうところは、もう少し時間の余裕を持たせてあげたほうが良い。
- 班ごとに分けて向かい合わせで座ることで、積極的ではない子ども達でも発言しやすくなるのでは?
- 5基本味を味わった後は、給食の時間も「うま味が強い」や「苦みもあるね」など、表現力が増していました!
プログラムのねらいと準備方法
1.目的・ねらい
- 5つの基本味があり、それらの組み合わせで味を感じていることを知る。
- 感じたことを言葉にしたり、友達に伝えたりするとき、表現を工夫できるようになる。
- 自身の普段の食に対する考えを深める。(味だけではなく香りや刺激、環境など五感で感じる。感じ方にも個人差がある。)
2.水溶液の準備
3.お茶の評価準備
参考:生徒アンケートより
うま味がわかりにくかったのは、 経験不足からうま味を味として認識していないこと、また「おいしい味」との誤認があることが推測されます。
プログラムの開発担当者 :左より(株)Gakken 堤氏、(株)ことり社 小島氏(講師担当)、 味の素(株) 黒岩、稲村