※この記事の内容は公開当時の情報です
2023年9月24日、「食と科学のふしぎ博 in 和歌山」が開催されました。
このイベントでは、学校で学ぶ“理科”がいかに日常生活の中に浸透し、私たちの生活を支えてくれているのかを実感すること、そして「食の中に潜む科学」を実体験することで、理科の有用性を直接理解してもらうことを目的としています。また、SDGsの目標4・17の達成に貢献することも狙いとしています。
味の素株式会社は、武庫川女子大学教育学部 藤本ゼミの皆様と共同で〈おいしさの実験 アミノ酸と味のふしぎ ~リンゴジュースが大変身!〉を実施。あわせて「5基本味」と「うま味」の教材が若い世代でも使いやすいかどうかという評価も行いました。今回は、その内容についてレポートします。
『Ajico Report Vol.3』(2023年9月発行)より
おいしさの実験 アミノ酸と味のふしぎ~リンゴジュースが大変身!
講師役を勤めてくれた学生の皆さんからのコメント
武庫川女子大学教育学部・藤本 勇二 先生からのコメント
味を感じる仕組みや味の多様な表現、つまり味の不思議を取り上げた食育プログラムは、学校教育において、これまで十分ではなかった領域です。
「アミノ酸と味の不思議」のプログラムは、実験という体験を通して気づきや言葉を引き出す工夫があります。体験から生まれてくる言葉の多様性こそが、教育的な価値を持っています。また、タンパク質やアミノ酸といった子どもたちがよく目にする言葉の意味を結びつけることによって「なるほど」「そうか」と納得につなげる点も特徴的です。
先生方にとっても実践しやすいという良さもあります。食は体験を通して信頼やつながりを実体化していきます。小・中学校での実践が期待されるプログラムとなっています。