Ajico Report

Ajico Report アーカイブ版 Vol.1

【高齢者の低栄養】活動低下を予防! カギは食品のバリエーション

2019年03月29日
※この記事の内容は公開当時の情報です

高齢者の活動低下を予防! カギは“食品のバリエーション”

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高齢者もたんぱく質の積極的な摂取を含めた食品摂取多様性の向上が大切!

高齢者にとって“生きること”は食べること。
食を楽しむ機能が衰えると、食への積極性が失われ、食事を用意する気力や食べる意欲も減退します。その結果、栄養状態が低下し、体の衰えにつながる負のスパイラルが生じます。このスパイラルを絶ち、自立度を維持するための栄養介入のありかたが重要になります。

高齢者の食行動と身体機能の低下イメージ

それぞれの段階に合わせた対策・指導で、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上へ!

高齢者の食意識と現状を踏まえ、自立度維持に向けた栄養指導を

味の素(株)独自の調査「2015年 シニア調査」によると、高齢者の食意識は高いものの、食生活には改善の余地があり、現状に即した適切な栄養指導が求められています。

高齢者の考える"健康な食生活"意識とは?

8割以上の高齢者が、野菜や食物繊維を多く摂取し、塩分を控える高い健康意識を持っています。
一方、メタボや糖尿病対策のため“減らす”意識が高すぎるあまり、高齢者に必要なエネルギー源やたんぱく質摂取への意識は、比較的低いことが読み取れます。

健康な食生活で重視していること
2015年 味の素(株)シニア調査…シニア(60歳以上)の食と健康に関する実態と意識を把握するために、特に、増加しつつある後期高齢者(75歳以上)に注目し、5歳きざみで分析、本調査分析対象者(465名)

高齢者の食事の実態

高齢者の日々の食卓を写真調査した結果、全体的にエネルギーやたんぱく質が不足しがちであることがわかります。
また、健康への意識が垣間見られる方もいる一方、野菜や炭水化物中心に偏りすぎていたり、ワンパターンになりがちで、改善の余地が見られます。高齢者自身が自分のからだの現状と摂取すべき食事の量と質を正しく把握できていない点が問題です。

間違った健康意識?
上段及び下段左端:味の素(株)2016年食卓写真調査、下段中央・右端:2011年味の素(株)食品研究所調べ

食品摂取多様性と栄養状態、自立度との関係性

介護予防のための栄養改善プログラムの第一人者、熊谷修先生(東京都健康長寿医療センター研究所 協力研究員)の研究によると、たんぱく質の摂取だけでなく、毎日の食事で10食品群をしっかり摂れている、食品摂取多様性の得点が高い人は活動低下へのリスクが低いことがわかっています。高齢者が自らが食べ方のくせを自覚し、改善しやすくする指導が大切です。

多様性をあげる食事介入による血清アルブミンの変化

5年後の活動度(老研式活動能力指標)が下がるリスク

10食品群